ブックマーク
「プレゼントだよ。」 「何これ?」 「わたしと色違いでおそろいだ。」 「気色悪ィことするな。」
そういう会話をしたのは、どれくらい前だろうか。 前回会った時だから、いつだ? つまりは、それくらい前。
「君は本を大事にする割には、広げて放置する癖がある。」
そういつも嫌味を言われるのは、もう慣れっこだ。
「大佐は金色のブックマークだったな。」 「え?何兄サン。」 「なんでもねぇよ。」
無造作に突っ込んだそれは、鈍い銀色で光っている。 なんとなく、今読んでいた本にはさめば収まりが良かった。
「なんだよ、兄サン。ニヤニヤして。」 「うるせぇ。」
Copyright(C) min All rights reseved.
|